高速シートシャッターが実現する作業フローの効率化と安全性確保

高速シートシャッターが実現する作業フローの効率化と安全性確保 | 株式会社コアド

繊維工場で出荷工程改革！物流動線を妨げない高速開閉機能が作業パフォーマンスを向上

2024年08月06日

高速シートシャッターが実現する作業フローの効率化と安全性確保　基本型 COAD-1 コアド-1

多くの製造工場では主に、「製造・加工」・「検査・検品」・「梱包・出荷」の工程に大きく区分されます。

今回施工を行った繊維工場では、布や衣類が製造されるまで「紡糸」「紡績」「製糸」「縫製」「染色」などの多くの工程が実施されています。

このため原糸の入荷から製造・加工、検品、そして最終的な出荷に至るまでの一連のプロセスにおいて、徹底した品質管理が求められています。

今回は最終出荷工程となる「梱包・出荷」の工場出入口に、製品の品質向上と作業環境の最適化を目指し、気密性に優れた高速シートシャッターの施工を行いました。

今回の施工記事では、導入経緯から施工プロセス、導入後の効果について詳しくご紹介いたします。

施工前　－直面している課題－

1.　品質管理の徹底

厳しい検査をクリアした繊維製品を保管する上で、埃や異物混入対策は非常に重要です。
施工前は開口部に何も取り付けられておらず、工場稼働中は開口部が解放されたままとなっていたので、外部からの埃や虫などが侵入し、製品の品質を損なう可能性がありました。

2.　作業環境の改善

製品を適切に保管するためには、工場内の温度や湿度の管理も重要です。
解放されたままの開口部では、室内の冷気や暖気が外に流出してしまうため、空調効率が低下し、気温の寒暖差が激しい季節には作業環境の悪化にも繋がります。

3.　安全性の懸念

繊維工場では、原料の運搬や完成品のピッキング、梱包作業や出荷時にはフォークリフトが多く使用されています。
作業者の通行も頻繁に行われるため、開口部の安全対策と高い作業効率が求められていました。
何も仕切られていない開口部では、フォークリフトの通行には支障がないものの、開けっ放しになっている開口部の対策を行うためには、開閉動作の速いシャッターの機能が必要とされていました。

選定理由　－課題解決のために重視したポイント－

1.　高い気密性

「楽昇門」のブランドを持つ株式会社コアドの高速シートシャッターは、独自の高い密閉構造が最大の特徴です。
多くのシャッターはシャッターが通過するガイドレールに隙間がある構造となっていますが、当社製品はレール内の隙間を最小化するため細密な密閉ブラシを採用した優れた気密性を持っています。
この特長により衛生管理の厳しい食品や医薬品工場への施工事例も多く、外部からの異物や埃の侵入を防ぎながら高い作業効率を実現することができます。
また基本性能とした高速開閉と高い気密性が両立されることで、省エネルギーの削減が期待できます。

2.　作業プロセスの効率化

高速開閉機能によって、開口部の解放時間を削減し、業務スピードを維持しながら作業フローの最適化が可能です。
また高速シートシャッターで開口部を仕切ることで作業フローが明確に区分化されるので、品質管理が求められる場所では品質管理に対する意識を高めることができます。

3.　安全な作業環境の確立

フォークリフトの移動時には開口部が迅速に開閉するため、スムーズで効率的な物流動線を実現することができます。
このため高速開閉機能を備えたシートシャッターを効率的に運用することができ、生産性の向上が大幅に期待されます。
作業者の目線の高さに合わせて開口幅全面に透明窓を設置することで、フォークリフトの通行時の状況も把握できるため、シャッターが閉まった状態でも安全性が確保することができます。