
老朽化したシートシャッターを刷新し、快適・高効率な現場へ
2025年07月08日
35年ぶりの更新!老朽した高速シートシャッターの劇的リニューアル! Standard (C-1)、Highgrade (C-2)
当社の関西サポートセンターからもほど近い大阪府内のプリント基板表面処理工場にて、約35年前に設置された老朽化したシートシャッターを撤去し、コアドの高速シートシャッターへと更新する設置工事を実施いたしました。

■導入のきっかけは「使われなくなった古いシートシャッター」
この工場では、正面出入口に長年使われていなかったシートシャッターが設置されていました。
設置されたのはなんと35年前!まさに長期にわたって使用されてきた設備でした。
導入から十数年間は大きなトラブルもなく稼働していたものの、4年ほど前から断続的に不具合が発生するようになり、最終的には完全に動作しなくなってしまいました。安全上の懸念も高まり、以降は使用を中止せざるを得ない状況となっていました。
「修理を検討したものの、すでの部品の供給が終了しており、結果として鉄製の重量シャッターでなんとか開口部をふさぐ対応を取るしかありませんでした。」(現場のご担当者)
しかし、プリント基板の表面処理工程においては、室内の温度管理や清浄度の確保が品質に直結するため、重量シャッターのように開閉速度が遅い設備では、日常の製品搬出入や部品移動作業に支障をきたす場面が多くありました。
その結果、出入口は常に開放された状態が続き、以下のような課題が顕在化していました。
▶外気が流入しやすく、工場内の室温が不安定
▶夏は熱気が、冬は冷気がそのまま侵入し、作業負荷が増加
▶ホコリや異物の混入リスクが高まり、製品品質に悪影響を及ぼす懸念
このような問題が長年蓄積される中で、ようやく
「高速シートシャッター更新をしよう」という計画が本格化しました。

■数社比較の末に「コアド」に決定した理由とは?
シートシャッターの更新を進めるにあたって、複数のメーカーへ見積もりを依頼されたそうですが、既存メーカーから提示された金額は想定以上に高額で、すぐに導入を決断するには至らなかったとのことです。
そこで、さまざまなシャッターメーカーや施工業者を比較検討される中で、コアド製品を知っていただきました。
コアドへお問合せをして頂いた理由としましては
▶製造から施工、アフターサービスまでを一貫して自社で対応していること
▶代理店を介さないため、コストパフォーマンスが高いこと
▶自社メーカーならではの柔軟かつ現場に即した対応力があること
といったポイントを総合的にご評価いただいた結果、当社へのご連絡をいただきました。

■無料現場調査とご提案内容
当初は、工場外部と接するメイン出入口に高速シートシャッター更新のみをご検討されていました。
しかし、現場調査時にシートサンプルをご覧いただいた際に、想像以上のシートの厚みとレール部に採用された密閉ブラシによる高い気密構造にご注目いただき、
「工場内の作業エリアと倉庫の間仕切りにも設置できないか」
とのご相談をいただきました。
該当の作業エリアは、簡易的なビニールカーテンで仕切られており、空調管理や異物混入対策の面で課題があったとのことです。
気密性を確保できる構造に切り替えることで、環境改善が期待できるというお声をいただき、追加でのご提案へとつながりました。
工場内の仕切り箇所は、構造上新たに下地を組む必要があり、周囲の機械とのクリアランスも非常にシビアで、施工としては難易度の高い内容でしたが、事前の入念な現場調査に基づいた施工により、密閉性の高い間仕切りが無事に完成いたしました。
また、作業エリアでは台車などの通行頻度も高いため、赤外線センサーによる自動開閉を採用しました。
作業中の動線を妨げることなく、効率性・安全性ともに優れた運用が可能になりました。
高い気密性と利便性を兼ね備えた仕様に仕上がり、現場の皆様にも大変ご満足いただくことができました。


■設置後の変化と効果
外部出入口に新たに設置したコアドの高速シートシャッターは、それまで約30年間稼働していた従来品と比較し、開閉スピードの速さと静音性の高さが違います。
以前の製品のタイプはシートとシートの間に丸い筒状のパイプ材が入っていましたが、コアド製品は薄りアルミニウムのスリムな形状をしたバーでシートを繋いでいるので、開閉が非常にスムーズで、開閉音が非常に静かな動作を実現します。
これにより、作業効率の向上とともに、工場内の物流動線もスムーズに確保され、業務全体の流れが改善されました。
さらに、工場内の間仕切り箇所にも新たに高速シートシャッターを導入したことで、密閉性が格段に高まり、空調効率が向上。室温の安定化に加えて、防塵性能も大きく改善され、製品の品質管理にも貢献しています。
また、作業員の往来が多い環境であることから、赤外線センサーを活用した自動開閉仕様を採用。人が近づくだけでシャッターが開閉するため、手を使う必要がなく、作業の流れを止めることなく、安全かつ効率的な運用が可能となりました。

■お客様の声
◎「ずっと使っていなかった古いシャッターが、まるで生まれ変わったようです。作業環境も大きく改善されました。」
◎「工場内の仕切り部分は、周囲に機械が多くスペースも限られていたため、本当に設置できるのか不安もありましたが、構造物から丁寧に対応していただき、想像以上にきれいに仕上げていただけました。おかげさまで作業環境が改善され、とても満足しています」
◎「以前シートシャッターを使用していた時と同じような環境でセンサーの角度調整について丁寧にテスト・調整して頂き、再び安心して作業ができるようになり、作業効率が向上しました。」

■まとめ —更新は“最後の手段”ではなく“最善の選択”―
35年前に設置されたシャッターを更新するという今回の事例は、単なる老朽化対策にとどまらず、「工場全体の生産性と快適性を底上げする」という大きな転機となりました。
「まだ動いているから」「交換は高いから」と後回しにしてしまいがちなシャッターですが、実際に更新を行ってみると、その効果は想像以上に大きく、現場に確かな変化をもたらします。
株式会社コアドでは、現場調査からご提案、設置、アフターサポートまで、すべて一貫して対応いたします。
高速シートシャッターのご相談は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。
現場名 | プリント基板表面処理工場 (大阪府) |
設置モデル | Standard(C-1)×1台:工場出入口、high grade(C-2)×1台:工場内仕切口 |
製品サイズ | W4,200 ×H3,000(mm)、W3,000 ×H2,450(mm) |
設置時期 | 2025年5月 |