外部環境の影響を遮断し、最新機械のパフォーマンスを最大限に引き出すために実施した開口部対策
2024年11月26日
最新機械と精密加工を支える!高速シートシャッターの導入効果 自動復帰型 COAD-3 コアド-3
さまざまな業界向けにカスタマイズされた金属部品を製造を行う精密加工板金工場では、高度な加工技術と厳密な品質管理が求められます。
しかし作業環境や設備が十分に整っていない場合、効率や製品の品質の悪影響を及ぼす可能性があります。
今回こちらの工場では、加工精度と生産性向上を目指し最新機械の導入しましたが、それに伴い機械や製品の品質を管理する重要性がさらに高まっていました。
そのため外部環境の影響を抑え、安定した生産環境を維持することが、最新機械の性能を最大限に発揮するための重要な課題となり、その解決策として、開口部の設備として効果的な適した高速シートシャッターを導入することとなりました。
導入前の課題:鉄製重量シャッターのデメリット
設置メリット
鉄製シャッターは頑丈な構造と鉄鋼の高い強度を備えており、重厚な見た目と存在感により、心理的な防犯効果も期待できるので、セキュリティが求められる施設や倉庫に適しています。
また鉄の構造により、工場内部で発生する騒音や機械音が外に漏れるのを軽減する効果があるので、今回のような金属加工を行う施設など、音環境が重要視される場所において設置メリットがあります。
しかし資材の入荷や加工部品の出荷時によるフォークリフトの移動が行われる開口部において、鉄製重量シャッターを使用している工場では、以下のような課題が顕著でした。
①開閉速度の遅さ
鉄製重量シャッターはその構造上、開閉に時間がかかるため、開閉速度が遅いことで以下のような課題が残されていました。
1) 作業効率の低下:資材等を頻繁に搬出入する際、シャッターが完全に開くのを待つ時間が生じ、作業が滞る。
2) 空調効率の低下:開閉時間が長いため、外気が工場内に侵入しやすく、温度や湿度の変動が発生し製品の品質維持にも影響が生じる。
②気密性・防塵性能の不足
鉄製重量シャッターは開閉速度が遅いため繁忙期には開口部を解放したままにすることが多くなるため、気密性が悪化し、以下のような問題が発生していました。
1) 粉塵や虫の侵入:外部からの埃、塵、虫などの異物の侵入は、加工機械や製品に悪影響を及ぼす可能性がある。
2) 温湿度管理の難しさ:外部の湿気や寒暖差が直接影響し、加工精度に影響を与えることもある。
導入後のの改善:高速シートシャッターの導入効果
これらの課題を解決するため、鉄製重量シャッターから高速シートシャッターへの交換を実施しました。
開口部が高く、フォークリフトやトラックの頻繁な出入りが求められる環境であったことから、コアド製品の中でも耐久性に優れた自動復帰型モデルを採用し、設置を実施しました。
その結果、以下のような多くの導入効果を得ることができました。
①開閉速度の大幅な向上
当社製品は1秒あたり2.5mの高速開閉速度が可能となり、従来設置されていた重量シャッターと比較して約50倍ものスピードで開口部の開閉が実現されました。
1) 作業効率が向上:搬出入の際に待ち時間がなくなり、従業員の動線がスムーズに。
2) 生産性の向上:短時間で多くの物流移動をこなせるようになり、全体の稼働効率が上がる。
②気密性・防塵性能の強化
高速開閉に加え、ジッパータイプの自動復帰型は高気密を発揮し、工場内の環境が大幅に改善されました。
1) 外部からの異物を防止:加工機械や部品の汚染リスクが減少し、外部環境の影響を受けにくいため、製品の精度が安定。
2) 温湿度の安定化:工場内の温度や湿度を一定に保つことができ、精密な加工に適した環境を維持することができる。また機械の寿命を延ばし品質の精度が向上。
③安全性・利便性の向上
安全性を高める機能が多く搭載されていることで、作業現場の安全性を確保することができました。
1) 透明窓の配置:シート幅全体に透明窓を設けることで視認性を向上させ、作業効率を高めるとともに、車両の出入り時にも視界を確保。
2) リモコン開閉機能:フォークリフト専用のリモコンを追加することで、通過時にリモコン操作で開口部が開くため、シートへの衝突を回避し、安全性を格段に向上。
3) 静音設計:開閉時の音が静かで、2mm厚のシートの使用することで遮音性も高い。作業環境や周辺環境に配慮。
④運用コストの削減
1) メンテナンスコストの低減:自動復帰型は万が一シートの衝突があった場合にも、シートの離脱を自動で復帰する高耐久構造を備えているため、メンテナンスの負担が大幅に軽減。
2) ランニングコストの低減:長期間の使用でも故障や損傷が少なく、維持費用を削減。
3) 電気代の削減:風潮負荷が軽減され、エネルギー効率が大幅に改善。
4) 設備投資の回収:一般的なシャッターよりも導入初期費用はかかるものの、長期的には運用コストの削減で投資回収が可能。
5) 稼働率の改善:生産性が向上し、工場全体の稼働効率が改善。
製造工場において最新機械は微細な環境変化にも敏感であり、安定した動作には適切な温湿度や清潔な空気環境が不可欠です。
鉄製重量シャッターから高速シートシャッターへの交換は、精密加工板金工場において多くの課題を解決する効果的な選択肢でした。
株式会社コアドでは、日本全国のお客様の環境ニーズにお応えするために、製造から施工、修理・交換などのアフターサービスまで万全な体制を整えています。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
この度は弊社製品をご選定頂き誠に有難うございます。
◆業種:精密板金加工工場
◆モデル名:自動復帰型 COAD-3(コアド-3) × 1台
◆設置時期:令和6年9月
◆サイズ:3,700 ×5,300(mm)