新設工場に高気密高速シートシャッターの導入事例 | 株式会社コアド
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高精細印刷設備を導入したラベル製造の新設工場に品質管理を強化する方法

2024年07月24日

新設工場に高気密高速シートシャッターの導入事例 自動復帰型 COAD-3 コアド-3

ラベル製造の新設工場における、高気密の自動復帰型モデルの施工事例をご紹介します。

新設のラベル工場では、金属製品やプラスチック製品、電化製品、自動車など多くの工業製品に貼られる工業用ラベルが製造されることとなります。

製造業の工程管理、産業現場での注意喚起や製品の説明に使用される工業用ラベルはさまざまな場面で貼られていますが、過酷な環境下で使用されることが多いため、製造工程で高い品質と精度が求められます。

そこで高精細の印刷設備を検査装置を導入することとなり、高い品質基準を満たした環境下で高品質の製造を行うため、出入口の多い工場屋外開口部に高速シートシャッターを設置することとなりました。

新設工場における高速シートシャッターの設置手順

今回は特にラベルの製造にあたり、微細な粉塵や異物の流入対策が重要視されていたので楽昇門のシリーズの中でも特に気密性に優れた自動復帰型モデルを推奨させて頂きました。

1. ニーズのヒアリング調査

まずは施工場所の作業環境や使用用途、設置場所の構造などををしっかりと把握するため、新設工場の場合は事前に打合せをさせて頂くことがあります。

今回は高い密閉性が求められた新設工場ということもあり、工場のご担当者様と打合せを行い、製造現場のニーズを詳しくヒアリングし、工業用ラベルに製造において品質管理の重要性や作業効率の向上が求められていることを確認しました。

2. 現場調査

取付場所にまた下地が完成されていない新設工場へ施工を行う場合、設計図面に基づいて事前にシャッターを設置する場所や工場内のレイアウトを確認させて頂くことで、適切な設置計画を立てることができます。

下地完成後、設計図面で決定された開口寸法の実測を行い、設置に必要なスペースの確認や配線の経路などを確認します。
また最適な開閉方法や仕様について決めさせて頂きます。

3. 製作

現場調査の結果をもとに、高品質な材料を使用した耐久性と性能を兼ね備えた高速シートシャッターの製作が行われます。自社製造した製品が提供できるのもコアドの強みです。

4. 設置工事

設置工事は自社で直接施工を行います。専任の施工スタッフが担当するため、安全で信頼性の高い施工品質を保証します。
通常自動復帰型モデルは、基本型やスリム型よりも施工時間がかかること場合がありますが、短納期スケジュールと迅速かつ安全に作業が進められました。

高速シートシャッターの特長を把握しよう

1. 高速開閉

高速開閉は高速シートシャッターの基本性能となります。
工場や倉庫には一般的なシャッターや手動式のハンガードアが多く取り付けられていますが、これらのシャッターと比較して約50倍の速い開閉速度を持ち、開閉速度は2.0~3.0m/sとなります。

このため製品の品質保持が必要となる資材の運搬や移動にスピード性が求められる場所で、物流作業時に時間の節約効果が大幅に期待されます。

2. 気密性の向上

高速開閉動作により開口部の解放時間が大幅に短縮されるため、工場内に微細な粉塵や異物、汚れた外気の侵入を抑えることができます。

特に今回導入した自動復帰型はジッパータイプで製作されており、フレーム内の隙間が殆どない高気密構造により、クリーンルームの環境も保たれます。

3. 耐久性

標準仕様として、5重構造の2mm厚シートと高強度のアルミニウムフレームを採用しているため耐久性が非常に高いのが特徴です。

衝突によるシートの離脱を自動で復帰する自動復帰型は、構造上においても優れた耐久性を備えています。

大型車両の通行が多い場所など過酷な環境にもメンテナンスの負荷を軽減し、長期間に渡って安定した性能を発揮します。

新設工場稼働後のお客様のご感想

1. 品質管理の向上

気密性の高い自動復帰型の高速シートシャッターにより、新設工場に新たに導入した印刷設備を使用するにあたり、工場内の環境が清潔に保たれ、製品の品質と生産性の向上が期待できました。

2. 作業効率の向上

生産性を向上させるためには、全ての工程において円滑化が求められる中、人や車の通行が多い開口部に取り付けたことで、迅速な物流動線の確保と室内外の環境変化の制御することができました。
資材の入庫作業が円滑化になったことで、製造ラインの稼働率向上にも繋がりました。

3. エネルギーの節約

開閉時間の短縮により、外部との温度差が減少し、工場内の空調効率が向上しました。また、製品を安定的に保管する環境を整えることができました。その結果、エネルギー消費が削減され、コスト削減にも繋がりました。

4. 効果的な投資

高速シートシャッターの導入に際しては初期費用はかかりましたが、省エネ効果による空調費用のコスト削減により、長期的にとランニングコストの削減が見込めました。

高速シートシャッターは品質管理が厳しい製造環境において非常に有効活用できるシャッターです。

多様な環境下で製造現場の効率化と品質向上に貢献し、生産性と効率性の向上が同時に確保できる作業環境をサポートさせて頂きます。

高速シートシャッターの専門メーカーとしてお客様のニーズに応じた最適なソリューションを提供し続けてまいります。

この度は弊社製品をご選定頂き、誠に有難うございました。

◆業種:ラベル・シール製造及び加工メーカー工場(新設)
◆モデル名:自動復帰型 COAD-3(コアド-3) × 2台
◆設置時期:令和6年6月
◆サイズ:4,700 ×4,500(mm)

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