適切な定期点検により維持される高速シートシャッターの最適な運用 | 株式会社コアド
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導入後の1年を振り返る:安全性と効率性を兼ね備えた大型シートシャッターの定期点検

2024年06月07日

適切な定期点検により維持される高速シートシャッターの最適な運用 自動復帰型 COAD-3 コアド-3

2年前、日本全国で産業廃棄物の収集運搬から中間処理、再資源化などのリサイクル、最終処分まで一貫して行っている大手産業廃棄物処理工場へ設置工事を行い、施設の運用開始から1年が経過しました。

こちらの産業廃棄物処理場には、開口高さは8メートルの大型シートシャッターを4台設置しており、より安全にご使用頂くため私達は半年に一度の定期点検を実施しています。

ご使用から1年が経過した今回の点検は2回目となりました。

導入背景

廃棄物処理施設の建設には地元住民の同意が必要であり、運営するにはさまざまな課題や対策が求められています。

今回の大型処理場では廃棄物の投入口を8,000mmの大型サイズに設計されており、廃棄物投入時に発生する粉塵や異臭の流出対策が必要となっていました。

しかし高さ8,000mmともなると、金属製シャッターでは開閉に2分以上かかってしまい、ピット投入時に発生する粉塵や異臭の流出を防止できず、地域環境や住民に悪影響を及ぼすことが大きな懸念事項となっていました。

そこで埼玉県の産業廃棄物処理場に8,000mmの高速シートシャッターの導入実績がある当社にお問合せを頂き、導入が決定されました。

設置効果

大型ピットには大量のゴミがある中、ピット口が長時間開放されていると、非常に強い臭気と粉塵が発生することになります。

鉄製シャッターと比較すると、高さ8メートルのシャッターの開閉にかかる時間は約2分ですが、高速シートシャッターでは約20秒で済むため、8,000mm開口サイズのピット口から発生する粉塵の飛散や異臭の漏出を効果的かつ最小限に抑えることができます。

ピット口が約6メートルの高さでは、8メートル以上の荷台やバッカンを持つトレーラーでは大型ピット口にゴミを投入することができません。

一般的なシートシャッターの製造には6メートルまでと高さの制限がありますが、楽昇門の自動復帰型は最大10メートルまでの製作が可能となるので、大型施設の産業廃棄物処理場への需要が高まっています。

自動復帰型はジッパータイプで製作されているので非常に密閉性が高く、ガイドレール内の隙間を遮断することでピット内から発生する粉塵や異臭の流出を最小化します。

またゴミピット内は粉塵や臭気を外部に漏洩しないよう、負圧環境に保たれています。

自動復帰型はスプリングガイドレール構造となっているので、耐風圧性にも優れたモデルです。

点検内容と結果

1. シート
収集運搬車搬入時には誘導員が常駐されており、運営と管理が適切に行わているため、シートの裂傷や印刷部分の剥がれもなく非常に良好な状態が維持されていました。

2. ガイドレール
自動復帰型はスプリングの状態やジッパー部分のTooth(歯)の状態が重要となります。
開閉の使用回数にも関わらず、Toothの損傷も見受けられず安全な状態でご使用頂ける状態でした。

3. 安全センサー、1点スイッチ
正常動作が確認され、安全センサーはレンズ部分に付着した埃の除去を行いました。
(安全センサーはレンズに極端に汚れが付着している場合、センターが反応しないことがありますので、定期的なお手入れをお勧めします。)

4. モーター、制御盤
駆動軸、エンコーダー、コントローラー全て異常がなく、動作不良の起因が見受けられませんでした。
全体的な開閉動作においても、異音や動作不良もなくスムーズな動作が維持されており、安全な状態での使用可能ということが確認できました。

5. 点検結果
半年に1度の2回目の点検が完了しましたが、非常に良好な状態であることが確認できました。
またお客様側でも適切な管理が行われていることもあり、新設時と変わらない使用環境で高速シートシャッターの設置効果を発揮できていました。

株式会社コアドは豊富な経験と実績を背景に、独自の設計と技術力を駆使して、独自の高速シートシャッターを製造しています。

高速シートシャッターの専門メーカーとして、お客様の信頼に応えるべく、高品質な製品とサービスを提供してまいります。

◆設置場所:産業廃棄物処理の環境関連工場
◆モデル名:自動復帰型 COAD-3(コアド-3) × 4台
◆設置時期:令和4年7月
◆工場稼働:令和5年6月
◆サイズ:8,000 ×4,150(mm)

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