HACCP認証と高速シートシャッターの結合が食品業界の安全性と効率性を向上させる
2024年05月09日
食品企業におけるHACCP認証と高速シートシャッターの活用 基本型 COAD-1 コアド-1
私たち消費者にとって食品の安全と衛生は極めて重要です。
特に今回の食品物流倉庫のような大型施設では、大量の食品を扱うため、厳格な衛生管理と品質管理が施設運営において不可欠な要素となります。
食品を扱う企業では納品先から消費者の期待に応えるため、『HACCP』の導入が制度化されています。
『HACCP』認証の取得に取り組むことで、従業員の衛生管理に対する意識が向上し製品の品質と安全を確保し、製品ロスやクレームの削減などの効果が期待できます。
また衛生管理を徹底している事業者としてのアピールにも役立つので、取引先からの信頼度の向上し、最終的には消費者に製品に対する安心感を提供することができます。
食品関連事業の運営において、『HACCP』認証は単なる選択肢ではなく、事業を展開する上で不可欠な選択肢です。
品質リスクの軽減と生産性の向上
今回の設置現場である食品物流倉庫でも、製品の品質と食品輸送を安全性を保証するため、品質管理基準を満たすべく『HACCP』による衛生管理を積極的に行うため、2箇所の開口部に高速シートシャッターを導入しました。
食品物流倉庫にハンガードアや金属シャッターよりも十数倍速い開閉を可能とするシャッターを導入することで、倉庫の室内外の空気の移動を最小化し、無駄な解放時間が短縮されることで密閉力を高めることができます。
密閉力が高まることで、外部からの虫、埃、塵などの異物の侵入を遮断し、室内の温度や湿度の変動を抑えることができるので、食品物流の作業効率を大幅に向上することができます。
こちらの工場でも生産性が著しく向上し、保管施設内の温湿度の変化を一定的に保つことで品質低下のリスクを大幅に軽減することができました。
異物混入対策と食品の安全確保が信頼性の鍵
異物混入により取引先や消費者から築いてきた信頼関係が一気に崩れるリスクがあるため、異物混入対策は食品企業において最も重要な課題となります。
このためにも高気密性を発揮する高速シートシャッターが異物の混入リスクを大幅に抑える役割となります。
施工専任者による完璧な施工により、設置場所の開口部に密閉性を確保し、隙間のない空間が実現されます。
一般的なシャッターにはサイドのガイドレールに隙間が生じていますが、楽昇門の高速シートシャッターは隙間を遮断する密閉ブラシが装着されているので、虫の侵入を抑える効果を高めることができます。
また高強度の2重構造織物の5層シートは2mm厚となっており、光の透過を最小限に抑える高機能シートとなっているので倉庫内の製品品質への影響を最小限に抑えることができます。
メイン開口部への取り付けとなったため、当初はシート中段に作業効率と安全性に役立つ透明窓の設置をご提案させて頂きましたが、光の透過制御を重視されていたため透明窓は採用していません。
利便性と安全性が両立した開口部が実現
こちらの物流倉庫は1日に多くの出荷作業と納品作業が行われており、フォークリフトの移動やトラック出入りが頻繁に行われていました。
高速シートシャッターの利点は素早い高速開閉によりフォークリや車に乗ったまま出入口を通過することができ、汚れた外気や粉塵の侵入を最小限に抑えることができます。
また1日あたり300回の開閉頻度が可能なので多頻度の使用状況が可能です。
操作方法は1点スイッチによる手動開閉、シートへの衝突事故を軽減することができるプルスイッチ開閉、センサーによる自動開閉など、使用環境やお客様のニーズに合わせてご使用頂くことができます。
今回はセンサーによる自動開閉で無駄な解放を制御したご要望がありましたので、フォークリフト専用のリモコンを3基ご用意させて頂きました。
リモコン操作は通過時に一時停止することとなるので、シートへの衝突事故を防止する安全性を向上することができます。
『HACCP』認証を取得し衛生管理を維持することは決して容易ではありませんが、高速シートシャッターを持続的に活用することで異物混入対策を強化し、適切な室内の温湿度管理と効率的な物流システムを継続的に構築することができます。
コアドは高速シートシャッターの専門メーカーとして製品の製造から施工、安心のアフターサービスまで一貫した管理をお客様にお届け致します。
この度は当社製品をご選定頂き、誠に有難うございます。
◆納品会社:食品物流倉庫
◆モデル名:基本型 COAD-1(コアド-1) ×2台
◆設置時期:令和6年4月
◆サイズ:3,450 × 3,500(mm) ×2台