品質劣化と故障の要因を把握した保管環境づくり!
2023年09月28日
デリケートな製品だからこそ保管環境が大事!電子機器保管倉庫に設置 ~神奈川県横浜市~ 基本型 COAD-1 コアド-1
電子機器はとてもデリケートな部品なので、雑な扱いをすると故障の原因に繋がり、保管するにあたっては多くの要因に気を配る必要があります。
品質の劣化や故障の要因として考えられるのが、塵、埃、湿気、室温の変化、直射日光があります。
電子機器の品質を保持するためには保管倉庫内の保管環境が重要となります。
共同利用型の物流センター内で、電子機器の保管倉庫を構えることとなった電子部品メーカー様よりご案件を頂き、保管倉庫の入出荷口に高速シートシャッターを設置しました。
自社で製造された電子デバイスだけではなく、委託業として電子機器の倉庫保管業も担われているため、倉庫内には多くの電子機器が保管されていました。
お客様の導入目的としては、
・品質の優れた自社製品を顧客に納品すること。
・顧客から預かる商品を適切な環境で保管すること。
保管倉庫の適切な環境の中で品質レベルを高めて顧客満足度を上げることを目的とされており、作業環境の改善のため開口部の対策を行うこととなりました。
品質劣化の原因① ~気温の変化~
気温の変化により発生するリスクとしては
・夏場は湿気や上昇する気温の変化により腐食のリスクが高まる。
・冬場は乾燥や静電気により品質が不安定になるリスクがある。
などがあるため、夏と冬の寒暖の差が激しい日本では、年間を通して安定した室温と湿度の管理が必要となります。
開口部が開いたままの状態では、夏には外からのジメジメした熱気が室内に入り込んでしまい、冷房した空気も外に逃してしまいます。
また冬は温度が低すぎると静電気の発生が原因となり故障に繋がる可能性があります。
高速シートシャッターを設置したことで、空気の移動を最小化することができ、部品の入出荷時にもシャッターが素早く開閉するので、室内の気温の変化を抑えることができました。
倉庫内の作業環境も踏まえて、高温多湿や低温といった作業環境を回避することができたので、作業者の働きやすい環境が実現し、作業性の向上にも期待することができました。
品質劣化の原因② ~外部からの異物の侵入~
電子機器問わず、品質管理を行うには外部からの塵や埃といった異物の侵入を防がなくてはいけません。
電子機器は精密部品となるため、微細な塵や害虫対策が必要となり、開口部の密閉対策は必須です。
異物対策としては両サイドのガイドレールに装着された密閉ブラシが開口部の密閉性を高め、室内の衛生環境を清潔に保つことができました。
倉庫出入りの際の開け閉めには、物流効率を上げるため、赤外線センサーを設置しました。
赤外線センサーの注意点としては、通過する人や物に感知してしまうため、不要な開閉動作をしてしまう場合があります。
安定した温湿度管理を行うためには無駄な解放は削減する必要があります。
入出荷付近の通過時に作業員の意識管理を行うため、センサーは外側には設置せず、内側にのみ設置を行いました。
品質劣化の原因③ ~直射日光~
電子機器の保管には直射日光を回避する必要があります。
紫外線により品質劣化や高温による故障が生じてしまう可能性があるため、光の透過を制御しなくてはいけません。
楽昇門で使用しているシートは2mm厚の2重構造の織布シートとなり、頑丈で強度が高いだけではなく、光の透過を抑える効果もあるので、保管倉庫の開口部にも使用して頂ける点についてもご安心して下さいました。
今後は保管倉庫業の事業拡大を計画されているそうで、今回設置した高速シートシャッターの設置は効果的であったと大変ご満足して下さいました。
高品質の製品の供給に向けて、厳しい衛生管理や品質管理が求められる場所に画期的な機能で現場をサポートさせて頂きます。
株式会社コアドでは、日本全国のお客様が求める環境のニーズにお応えできるよう、製造~施工~修理・交換などのアフターサービスまで万全な体制を整えておりますので、皆様のお問い合わせをお待ちしております。
この度は弊社製品をご選定頂き誠に有難うございます。
◆納品会社:電子部品メーカー様 電子機器保管倉庫
◆設置場所:神奈川県横浜市 (共同利用型物流センター内)
◆モデル名:基本型 COAD-1(コアド-1) × 1台
◆設置時期:令和5年9月
◆サイズ:2,350 ×2,050(mm)